【活動内容】タイムスタディ
実施:2013年9月~
別部署の担当者が作業現場に入り、第三者の視点から客観的に観察・分析し、気付いた点や見直すべき点を指摘するという活動です。
今回はガス棟の担当者がノコ棟の作業現場に一週間入って観察を行った結果、20点近くの指摘箇所がリストアップされました。現場を見ていないとイメージしづらい内容もありますが、その一部をご紹介します。
気付いた点
■慣らし運転が必要な場合、事前に新しい刃を卸して慣らし運転を行い、翌朝に刃を取り替え、予備の慣らした刃を在庫として置いておくのはどうか?
→一枚は必ず用意しておくように徹底します。
■切断済みの製品を運ぶ際、クレーンが使用中の事もあるので台車を活用してはどうか?
→キャスター付の台車を使うことになりました。
■ワイヤ―の1本吊りは退避場所がないため危ないのと時間がかかるのでは?
→入荷時は2本使用しています。ワイヤーの数が必要になるため、徐々に対応していきます。
■ばんせん切りが使用頻度の高い場所に設置されていないため効率が悪いのでは?
→D棟とF棟の間にもう一本購入して設置することになりました。
■切断や段取り以外の時間を短縮するため、切り粉の集め方を改善してはどうか?
→ペール缶を改造し、溝を切って使用します。
■長尺の切断の方法を変える事は出来ないのか(反対から寸法を測るのは時間がかかる?)
→重量が関係してくるので重いものは無理だが軽いものは手でかわしている。
■切削油を作るために離れた水道まで移動しているが、近い場所にした方がいいのではないか?
→利用頻度が1日~1日半に1回程度と少ないなので、現状は変更する必要なしとの結論に至りました。
■切削油をポンプで吸い取っているが、蛇口が付いたような別の物に変更してはどうか?
→比較検討した結果、ポンプのほうが早いと判断しました。
■残材置き場について、機械の近くに配置するなど場所を見直してはどうか?
→検討中を行い、徐々に変更していく予定です。
■棚の下に切断後と切断前の材料置き場があった方がいいのでは?
→現状ではスペースがないので難しいのですが、今後の課題として検討していきます。
■丸鋸の機械のカバーがあるため作業がやりにくそうに感じる。
→階段付きの踏み台を設置することになり、現在製作を進めています。
■D棟の定尺の置き方を縦置きから横置きにした方がスペースを有効に使えるのでは?
→横置きへの変更を検討することになりました。
実施後の感想
自分達では当たり前だと思っていた仕事内容や作業環境も、第三者の立場から観察すると様々な指摘が出てくることに驚きました。
自分達だけでは気付かなかった点にアドバイスや指摘をもらうことができ、改善につながりました。また、指摘があった内容に対して「なぜそうしているのか」という理由や背景がある場合はその事を他部門の人達にも理解してもらうことで情報共有につながったと思います。