【活動内容】広島三原3Sネットワーク 2周年発表大会
日程:2016年3月4日(金)
場所:広島県三原市リージョンプラザホール
3月4日、三原市リージョンプラザホールにて広島三原3Sネットワークの2周年発表大会が行われました。
当日は県内外から多くの企業が参加され、日鐵鋼業を含む9社が1年間の3S活動について成果発表を行いました。
発表終了後は広島三原3Sネットワーク講師の古芝会長より、3S活動のベースとして「全ての社員を物心両面の幸せを実現してゆく視点」と「全てのモノへの感謝の視点」についてお話しいただきました。
今回の発表について、一部を抜粋して活動報告の内容をご紹介します。
当社の発表
【タイトル】
日鐵内総幸福向上プロジェクト
~人を変え、環境を変え、会社を変えたNT3S活動~
【発表】石井 征憲
【資料作成】松本 ゆかり
NT3S活動4thステージ
日鐵鋼業の3S活動は、今年度で4thステージを迎えました。
昨年同様、「見せる3S」ではなく「儲かる3S」をさらに推し進めた一年でした。
会社全体としてのテーマは、「日鐵内総幸福向上プロジェクト」です。それを踏まえ、各グループでスローガンを決めました。
一年後のあるべき姿を描き、それを実現するための3S活動を設定しました。
ガスグループの活動報告
手ガス置場の改善
手ガス置き場の改善を行いました。雑然とまとめていたホースをきちんと巻き取り、専用の台に設置することによって安全性が高まり、ホースが機械に接触することも無くなりました。
鉄板の回転台
切断材料を隣の棟に移動するときには、建物の構造上、回転させる必要がありました。これまでは天井クレーンを使って、強引にその作業を行っていましたが、この回転台によってこれがスムーズに行えるようになり、安全確保と時短に繋がりました。
初めはゴムキャスターが潰れてしまい失敗しましたが、今度はキャスターを手作りして、重さ9トンの鉄板も耐えられる程の強度を確保しました。しかしまだまだ改良が必要です。
レーザーグループの活動報告
製品ラベルの作成
これまでは製品の仕様や型番などの情報を製品に直接書き込んでいましたが、文字がかすれていたり読みづらかったりといった不便さがありました。そこで製品情報をまとめたラベルを作成し、それぞれの製品に張り付けるようにしました。これによって出荷手配の効率が上がり、時間短縮になった上、お客様からも良い評判をいただいています。
切断可能範囲
これまでは切断可動域内で製品の仕上げ作業をしていましたが、それを移動することにより、安全性を十分に確保することができました。
さらに切断可能範囲が10%広がったことによって作業効率が格段に向上しました。
レーザー切断機の可動域にはトラシマ塗装を施し、安全に対する意識を高めることができました。
ノコグループの活動報告
安全通路の確保
工場内を安全に移動できるようにするため、各ゾーンに安全通路を設けて白線を引きました。
この青い矢印のエリアは入り口から奥まで続いています。
レイアウト変更
工場内のレイアウトを根本から見直しました。
大変なことでしたが、事前に様々な状況を確認しながら入念に検討し、思い切って実施してみました。
結果、材料の取り出しと製品の積み込みにかかっていた一回あたりの移動歩数を5歩短縮することができました。
床の改善
これまでは床に使い捨てのマットを敷いていましたが、交換するたびに手間や費用がかかっていました。
そこで耐久性を高めるため、鉄板を敷いた上に滑り防止の縞板を取り付けました。
社内にある材料を活用して低コストで実施することができた改善です。
営業部の活動報告
あいさつ運動の実施
玄関の床に足跡とスマイルマークをペイントし、外出の際は立ち止まって「行ってきます!」と元気な声であいさつを行うようにしました。
「行ってきます」「行ってらっしゃい」というあいさつの声が日常的に聞こえるようになり、事務所内の雰囲気が明るくなりました。
パイプ椅子の改善
パイプ椅子の足が床と擦れることによって床の汚れの原因となっていました。そこで、パイプ椅子の脚にフェルトを巻いてずれないように固定しました。
その結果、キズや汚れ防止になっただけでなく椅子を動かすときの音も静かになるよいう一石二鳥の改善となりました。
ドリンクメニューの作成
当社にご来客いただいたお客様へのおもてなしとして、冬と夏で2パターンのドリンクメニューを作りました。
お客様にはとても喜んでいただいており、お話が弾むきっかけにもなっています。
受付カウンター扉の撤去
以前はカウンター内の物品がわかりやすいよう扉に写真を貼り付けていましたが、「そもそもこの扉は本当に必要なのか?」というところから見直し、思い切って扉を撤去してみました。
その結果、物品が取り出しやすくなり効率が上がったのと同時に、「いつも綺麗にしよう」という意識が自然と芽生えるようになりました。
全体の取り組み
私たちの3S活動はグループ単位で進めてきましたが、全体で取り組むことも大切ということで、全社員で同じエリアを順番に清掃することに決めました。
これは岸本鉄工さんに刺激を受けて作った「オリジナル清掃ワゴン」です。雑巾やほうきなど、清掃に必要な道具が人数分ひとまとめになって用意されており、キャスター付きなので転がして運ぶことができます。
このワゴンを使って、毎朝10分間の清掃を全員で行っています。
各グループの目標成果
製造部
労働災害は0件を目標としており、0件にはならなかったものの昨年度の2件に対して減少させることができました。ミスの発生件数は10%削減しました。残業時間の短縮については、前年比約10%の削減を達成しました。
営業部
ついて、「心のクリーンアップ」は3S活動を行うことによって様々な意識の改善が見られ、成果が上がっていると感じています。手配ミスは約10%削減することができました。そして残業時間は、昨年から始めた伝票の一元化が今年はさらに浸透し、18%も短縮することができました。
2周年発表大会まとめ
今回発表を担当した石井です。
今まで大勢の方の前で話をする機会があまりなく、開始直前までかなり緊張していました。実際は1人で発表したわけではなく、同じ3Sリーダーの3人と発表したのですが、この一年間自分たちが取り組んできた改善を堂々と発表できたこと、それを同世代の3Sリーダー4人でやりきったことが、今回の1つの成果だと思います。
これからも「3K」から「3L」を目指して3S活動を続けていきたいと思います!